着物を着慣れていないと、気を付けていても着崩れが起こりがち。ここでは、そもそも着崩れが起きてしまう原因と、自分でできる着崩れの直し方を紹介しています。
振袖はさまざまな原因で着崩れますが、大きな原因としては以下の3つが挙げられます。
着崩れを防ぐには、まず1と2に気を付けながらしっかりと着付けを行うこと。そして、洋服を着ているときと同じような所作をせず、できるだけ小さく上品に動くことが大事となります。
腕を上げたり振ったりといった動作により、衿元が浮いてダブついてきてしまうことも少なくありません。
そんな時は、人差し指を衿に沿ってスッと滑らせ、上前(左の前身頃)の衿元の緩みを帯揚げ・帯の中に押し込みましょう。帯の下のおはしょりも少し引いて緩みを伸ばすと、きれいに戻ります。
立ったり座ったりといった動作によって、腰~ヒップにかけてたるみやシワができてしまうことも。
そんな時は、帯のタレを跳ね上げ、おはしょりの内側に手を入れて腰紐の上のおはしょりを内側から持ち、腰上に引き上げましょう。引き過ぎると裾丈が短くなってしまうので注意してくださいね。
腰紐をしっかりと締められていなかったり、上前の裾を踏んでしまったりすることで、上前の裾が下がってくることがあります。
そんな時は、下がった方の裾を腰紐の上へ引き上げ、おはしょり下の腰紐の中へと入れ込みましょう。また、できれば腰紐をきつく締め直しておきましょう。
おはしょりがたるんでしまったり、出過ぎてしまうことも。
そんな時は、出過ぎた部分を帯の下へ押し込み、帯の下に両手指を入れてスッと左右に引き伸ばすようにすると、緩みやシワが直ります。おはしょりの下ラインも平に整えましょう。
帯が下がってだらしない感じになってしまうこともありますね。
そんな時は、帯の下に手を入れてキュッと持ち上げ、帯の上を持ち引き上げて元の位置に戻します。それでも下がってきてしまう場合は、ミニタオルなどを帯の下に差し込んで胴廻りの緩みをなくしましょう。
せっかくの晴れ姿。最後まで美しい着姿で過ごせるよう、ぜひ着崩れたときの対処法を頭に入れておきましょう!
自分はもちろん、友達が着崩れてしまった時にもアドバイスができますよ。